中茎の形を模した目釘抜です。
須佐之男（スサノオ）命の詠んだとされる和歌を銘切りいたしました。
「やくもたつ いづも八重垣つまごみに」と、上の句だけが銘切りされています。
下の句は略されていますが、古典を学ばれた方には記さなくてもお分かりいただけるという、そのような約束事です。ちなみに下の句は、「八重垣作るその八重垣を」と続きます。
材質は、玉鋼を鍛えた鍛鉄。鉄の地肌のままの鈍い銀色をのままの仕上げです。
（錆止めと艶出しのため、イボタ蝋仕上が施されています。）
単純な板ではなく、刀の中茎を切り取ったような複雑な断面形状です。
裏面には石田刀匠のお名前（國壽）が入っております。
日本刀をお持ちの方なら、目釘抜は必要な道具です。そして、手にも気持ちにもなじむものを持ちたいものです。
刀匠が素材から鍛えた手作りの一品ものです。ぜひご購入、ご愛用ください。
